開催概要
テーマ:「医療の多様なニーズに対応する教授システムの開発を目指して」
日 程:2011年3月3日(木) ~ 4日(金)
会 長:木村 昭夫(独立行政法人国立国際医療研究センター病院 救急科
救急・総合診療部長/救命救急センター長)
会 場:学術総合センター(東京)
ごあいさつ
医療の多様なニーズに対応する教授システムの開発を目指して
第3回日本教授システム学会総会を担当させていただくことになりました。
前2回までは、急変対応、医療安全などにおけるシミュレーション研修という教授システムのトピックが中心的でありましたが、今回は、医療における多種多様なニーズに対応する教授システムの開発を、幅広く取り上げさせていただきたく存じます。
例として、私どもの国際医療研究センターらしく、臨床で忙しい医療従事者に対して、「いかに臨床疫学的研究を促進させるか」また「どのように国際医療協力の基礎を教えるか」といったトピックに取り組むことにし、特別講演に引き続き、研修コースも開催いたします。
もちろん従来から活発に発表ならびに討論が行われている、蘇生法、看護技術、外科手技、教材・コース設計、インストラクター養成、教授システム学、教育工学などのトピックについても、引き続き議論を深めていきたいと思っております。
今回は、科学的真理の追究という学会本来の活動の基本に立ち、一般口演を重視するという立場をとらせていただきました。おかげさまで、過去最高の51演題が登録していただきました。発表時間も10 分あり、討論の時間も5分間設けましたので、活発な意見交換をしていただきらく、よろしくお願い申し上げます。
また、今回は新しい企画としてラウンドテーブルディスカッションを2日間、4つの話題について行うことにいたしました。ご興味のある方は、ただ聴衆としてのみ参加するのではなく、積極的に討論に加わっていただき、ご発言されることを切望いたします。
例年行われている研修コースの方も、普段あまり参加できる機会がないものを中心に3日間にわたって行います。こちらの方も奮ってご参加していただけますよう、重ねてお願い申し上げます。
第3回日本医療教授システム学会総会会長
独立行政法人国立国際医療研究センター病院救急科
救急・総合診療部長/救命救急センター長
木村昭夫
プログラム
特別講演1
国際医療協力の基礎をどのように教えるか
司会:濁協医科大学越谷病院救命救急センター 池上敬一
演者:国立国際医療研究センター国際派遣センター長 仲佐 保
特別講演2
臨床研究をどのように促進するか
司会:国立国際医療研究センター病院救急科 木村昭夫
演者:国立国際医療研究センター国際臨床研究センター医療情報解析研究部長 新保卓郎
パネルディスカッション
JSISHの方向性
司会:聖路加国際病院救急部石松伸一
パネリスト:東京大学医学教育国際協力研究センター 大西弘高
濁協医科大学越谷病院救命救急センター 池上敬一
濁協医科大学越谷病院救命救急センター 浅香えみ子
ラウンドテーブルディスカッション
RTD-1 看護基礎教育と卒後教育を結ぶ教育教材のあり方
ファシリテーター
濁協医科大学越谷病院救命救急センター 浅香えみ子
青森県立保健大学大学院健康科学研究科 織井優貴子
RTD-2 効果的・効率的・魅力的な学習法
ファシリテーター
濁協医科大学越谷病院救命救急センター 池上敬一
熊本大学大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻 鈴木克明
RTD-3 看護シミュレーション:シミュレーションを用いた学習の効果測定
ファシリテーター
広島文化学園大学看護学部 岩本由美
独立行政法人国立国際医療研究センター病院看護部救命救急センター 中村香代
RTD-4 シミュレーション医療学習:インストフクタ一、ファシリテーター養成
ファシリテーター 濁協医科大学越谷病院救命救急センター 池上敬一他
プレゼンター 筑波大学附属病院麻酔科 松本尚浩
ランチョンセミナー
看護基礎教育へのフルスケールシミュレーション導入~近大姫路大学の試み
講師:近大姫路大学看護学部准教授 増野園恵
共催:レールダルメデイカルジャパン株式会社